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イントロ
Meet the founder,
Tiziana Alamprese
2017 年 2 月、母のアメリアが亡くなりました。
東京に住んでいた私は、東京からローマ、そして故郷である南イタリアのポテンツァへと 向かいました。幸いなことに、母が亡くなる数時間前に到着し、言葉を交わすことができました。 母が旅立つその瞬間まで、兄弟たちと共に手を取り合い看取ることができたのです。
母がいなくなった病室内を見渡すと、母が旅立つ間際まで横たわっていたベッドは、治療 での痛みや、病室内で一人過ごしていた孤独と悲しみ、様々な感情と長い間一人で闘って きたことを物語っていました。 そんな時間を母に寄り添い、一緒に過ごしてあげることができなかった罪悪感は、チクリ と棘のように胸に刺さり、今もなお消えることはありません。
この経験を通し、母のような最期を迎える人は世界中に何百万人いるのだろうと考え始め たのです。何か月もの間、自宅や病院でそれぞれの最期を迎えるまで、愛する人とは離れ離れでひと り過ごす哀しさについて。
そこで私は、今日驚くほどの発展を遂げているテクノロジーやバーチャルの技術を使えば、
母のようにひとり寂しく最期を迎えるまでただ待つのではなく、
最期を迎える瞬間まで、幸せで溢れた時間を過ごすことができると考えました。
一人の人生には沢山の人が関わっています。一件個々のプロジェクトに見えても、これは あなたや当事者だけでなく、友人や親戚の愛のカタチでもあります。ソーシャルメディア や、そして記憶をキュレートすることができるデバイスにより、幸せな瞬間を作り出しま す。これまでの人生で美しかったこと、その瞬間の感情までもがキュレーションされ、綺 麗に投影することができます。
私自身、離れて暮らしていた生前の母の「幸せに過ごした様々な瞬間」をこのデバイスを 通してイメージすることができます。このデバイスに映し出される映像は、国境も、時間 も関係のない、過去から現在を繋ぐ、綺麗な感情なのです。VR を通して映像を見ること で、五感を活性化し、感じている心の痛みを薄める効果もあります。
ベッドで過ごしているあなたも、ベッドで過ごさせてしまっていると感じるあなたも、 心からの幸せ、魂を癒すことができます。