対象人物
長寿社会のニーズを満たすソリューションを提供するため、リビングベストと提携しました。
TARGET PERSONAS
よしこ(80 代後半)
よしこ(80 代後半)さんは、生涯現役の活動的な女性です。日本初の女性官僚の一人とし て、海外出張を重ねながら国際的な事業展開に貢献しました。50 代で有名な化粧品会社の社長になった彼女は、退職後、自分が本当に情熱を注いでいる 日本の女性の地位向上に全精力を注ぎました。 彼女は非営利の協会を設立し、リーダー、指導者、資金調達者としてのボランティアを続 け、多くのイベントを企画し、ゲストスピーカーとしても参加しました。3 年前に他界してしまいましたが、医師の男性と結婚し、2 人の子供と 3 人の孫に恵まれ、 幸せな生活を送っていました。 数冊の本を出版し、多くのインタビューを受け、写真集を大切に、そして誇りを持って保 管しています。
2 年前にがんと診断されたよしこさんは、次第に社会生活から遠ざかり、家で過ごすこと が多くなっていきました。自立した女性として生きてきて、助けられるよりも、助けることのほうが好きであったた め、親戚や友人に気を遣わせて、一緒に行動するのは気が進みませんでした。孤独感は日に日に増していき、癌と闘うモチベーションも薄れていきました。そんなよしこさんでも、誰かが訪ねてきて、過去の自分が人の役に立っていたいい思い出 を語ってくれると、とてもうれしく誇らしい気持ちになるのです。
とくや(70 歳)
日本の大企業で 40 年間、ゆっくりではあるものの、しかし着実にキャリアを積んできた彼 は、退職後、姉妹会社の財務チームを率いることになりました。とくやさんは妻や息子に最高のライフスタイルを提供することに全人生を捧げてきました。 家庭にはあまりなじみがなく、息子との関係もうまくいっていませんでした。妻との会話も最低限でした。若い頃はロックバンドでギターを担当しており、スキーやキ ャンプなども好きでした。しかし、仕事を優先するためにすべてを諦めたのでした。息子が幼かったころは、週末はよく家族で自然の中で過ごすこともありましたが、そんな 幸せだったひと時はもうだいぶ昔の記憶です。
とくやさんはまだまだ元気で、もっと長く働きたいと思っていましたが、最近になってア ルツハイマー病だと診断されました。家族の負担になることに恐怖を感じ、不安とストレスが、人生で初めてとくやさんを暗い隅に追いやっているのです。とくやさんは死ぬことも怖いですが、アルツハイマーと共存 して生きることすら怖いのです。
ティツィアーナ (60 歳)
南イタリアの小さな町で生まれた彼女は、新しい場所を探索するのが待ちきれませんでし た。様々な偶然が重なり、なぜか東京に住むことになった彼女は、30 年以上にわたる自動車業 界でのキャリアのピークを迎えることになったのです。彼女は自由な精神、非適合主義者、少し超越的、革新的、創造的であり、「Love-ting」と 呼ぶ独自のマーケティング哲学とスタイルを確立しています。
いつも家族と離れていたティツィアーナは、住む先々で強固な友情のネットワークを築き、 それが彼女の最も貴重な財産だと考えています。 旅行、友人との集まり、仕事や文化的なイベント、パーティーなど、幸せな瞬間を集め、 共有するために、あらゆるソーシャルプラットフォームを積極的に利用しています。離婚 後は、シングルマザーとして娘を育てました。現在、娘が海外で社会人として生活をスタートしたことをきっかけに、ようやく一流企業 での仕事を辞め、自由な職業人生を歩む勇気が湧いてきたのです。
自分の思い出を簡単に楽しく見ることができれば、年を重ねるごとに大きな喜びとなり、 葬儀の際には便利ですぐに使える、美しくも笑えるお別れムービーを提供できるのではな いかと考えているそうです。
ドミニク(40 歳)
オーストラリア人であるドミニクは、若くして自らの起業家精神に目覚め、日本にたどり 着き、そこで仕事と感傷的な生活を始めました。 新しい環境とその独特の文化に適応しながら、時間と労力をかけて自分の会社を設立し、 常に新しいフロンティアとビジネスチャンスに挑戦し、成長させることができたのです。
現在、中高年となり、SNS での発信は控えめにして、パートナーや愛犬、親友との日々の 時間を大切にし、旅行や地元のグルメ、文化イベントに参加するライフスタイルを楽しん でいます。 ドミニクにとって、写真を撮るのはその時だけの大切な思い出です。
しかし、一人っ子でありながら両親と離れて暮らしているためこの幸せで安定した生活を 送っていることに対して、罪悪感があります。その気持ちは、両親の高齢化が進み、健康 問題が頻発するにつれて強くなっています。 ドミニクは新しい技術を生活の質を高めるためのツールとして高く評価しており、インタ ーネットを使ったメディアを最大限に活用し、両親との日々のコミュニケーションを広げ るために、さまざまな方法で両親の技術力を向上させようと試みています。まだ、あまり成功したとは言えないですが、彼らの孤独な日々を和らげることができるの であれば、どんな技術でも使ってみたいと考えているそうです。